テレビの消費電力や電気代が気になる方は多いと思います。
特に、リモコンで電源を切っただけでは実はまだ電力が消費されていることをご存じでしょうか?
この記事では、テレビの主電源を切ることでどれだけ電気代を節約できるのか、具体的な計算方法や節約のポイントについてわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- テレビの主電源を切ることで電気代を節約できること
- リモコンで電源を切ると待機電力が消費され続けること
- 主電源を切ることがテレビの寿命延長につながること
- 主電源の場所や切り方についての具体的な方法
テレビの主電源を切ると電気代はどう変わるのか

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テレビの主電源を切ることで、消費電力をゼロにすることができるため、僅かですが電気代を節約する効果があります。
主電源を切らずにリモコンで電源をオフにしただけでは、待機電力が消費され続けます。
待機電力は微量ではありますが、長期間放置すると累積され、
無駄な電気代として家計に影響を与えることから、見ない時は切ったほうが良いと考える人も多いでしょう。
たとえば、一般的な液晶テレビでは待機電力が約0.5ワットほどかかります。
これを1年間放置した場合、365日×24時間×0.5ワット=4380ワット時(4.38kWh)となり、
これに電気料金単価を掛けると、年間で数十円から100円程度の節約が可能です。
金額としては小さいものの、エコな生活を心掛けるうえでは重要なポイントです。
また、主電源を切ることは、テレビの内部部品の保護にもつながり、寿命を延ばす効果も期待できます。
テレビの主電源はどこにある?
テレビの主電源スイッチは、モデルによって場所が異なりますが、一般的にはテレビの背面や側面に配置されています。
特に液晶や有機ELテレビでは、薄型化が進んでいるため、スイッチが小さく目立ちにくい場合もあります。
手元に取扱説明書がある場合は、そこに記載された図を確認すると、より早く見つけられるでしょう。
リモコンを使わずに、直接テレビの電源を操作する際には、この主電源を使用します。
テレビの主電源を切らないとどうなる?
主電源を切らずにテレビをリモコンでオフにした場合、以下のような影響があります。
-
待機電力の消費
テレビが待機状態にあるため、微量な電力が消費され続けます。この待機電力は年間でみると電気代に無駄なコストを生じさせます。 -
部品の劣化が早まる可能性
電気が流れた状態で長時間放置すると、内部部品に負荷がかかり、故障や寿命の短縮につながることがあります。 -
セキュリティリスク
インターネットに接続されているスマートテレビの場合、主電源を切らずに放置すると、外部からの侵入やハッキングのリスクが増える可能性があります。
テレビの主電源を切る方法
テレビの主電源を切るときは、以下の手順で行います。
-
リモコンで電源をオフにする
まずリモコンでテレビを通常のオフ状態にします。 -
テレビ本体の主電源スイッチを押す
テレビの背面や側面にある主電源スイッチを見つけ、しっかりとオフにします。この操作により、待機電力の消費を完全に防ぐことができます。 -
コンセントを抜く
さらに確実に電力を遮断したい場合は、コンセントを抜くことも一つの手段です。ただし、頻繁に行うとコンセント部分が傷む可能性があるため、注意が必要です。
テレビの寿命と電気代の関係
テレビの寿命は、使用状況や電源管理によって大きく変わります。
特に電気代との関係では、古くなったテレビは消費電力が増加しがちです。
寿命が近づくと、部品の劣化や動作の不安定さから電力の無駄遣いが増え、結果的に電気代が高くなることがあります。
また、テレビのバックライトや電源ユニットが劣化すると、画面が暗くなる、電源が入りにくくなるなどの問題が発生しやすくなります。
このような状態が続くと、電気代が上昇するだけでなく、突然の故障にもつながりかねません。
省エネ効果が低下したテレビを長く使い続けるよりも、新しい省エネモデルに買い替えた方が、長期的に見て電気代を節約できる場合があります。
テレビの主電源が入らない場合の対処法
テレビの主電源が入らないときの対処法として、以下の手順を試してみてください。
-
コンセントの接続を確認
電源コードがしっかり差し込まれているかを確認します。緩んでいると電源が入らない原因となります。 -
電源ボタンの長押し
主電源ボタンを10秒以上長押しして、リセットを試みます。この操作で電源が復帰する場合があります。 -
別の電源コンセントを試す
他の電化製品を使ってコンセントの異常がないか確認した後、別のコンセントに差し替えて試してみましょう。 -
リモコンの電池を確認
リモコンで電源を入れられない場合、リモコンの電池切れが原因である可能性があります。新しい電池に交換して再度試します。
テレビの主電源を切らないと寿命が短くなる?
テレビの主電源を切らないままにすると、内部部品に微量の電流が流れ続けることになります。
これが長期間続くと、特に電源ユニットやコンデンサなどのパーツに負荷がかかり、結果として寿命が短くなる可能性があります。
また、待機電力が消費されることで電気代も無駄になります。
テレビを長持ちさせ、かつ電気代を抑えたい場合は、使用後には主電源を切る習慣をつけることが大切です。
テレビの主電源が壊れる原因と対策
テレビの主電源が壊れる原因としては、以下のような原因があります。
-
頻繁なオンオフの操作
主電源のオンオフを頻繁に繰り返すと、内部スイッチが摩耗し、故障の原因になります。 -
電圧の変動
電圧が不安定な地域や、雷が多い地域では、電力の急激な変動が原因で電源ユニットが故障することがあります。 -
過熱
テレビを長時間使用したり、通気の悪い場所に設置していると、過熱により部品が劣化しやすくなります。
対策としては、テレビの主電源を過度に操作しない、安定した電源供給の確保、適切な換気を行うことが挙げられます。
また、雷が多い地域ではサージプロテクターを使用することで、電圧の変動からテレビを保護することをおすすめします。
電気代も比較!テレビの主電源とリモコン、どちらが便利か?

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テレビを操作する際、主電源とリモコンの使い分けは利便性や電気代の観点から重要です。
主電源は直接テレビの電力供給を完全に断ち切るため、待機電力をゼロにできます。
一方、リモコンは手軽に操作でき、通常は待機電力の消費が発生しますが、利便性では優れています。
こうした違いを理解し、状況に応じた使い分けが電気代の節約とテレビの寿命延長に役立ちます。
以下に、主電源とリモコンの使い分けに関する比較を表で示します。
比較項目 | 主電源スイッチ | リモコン |
---|---|---|
操作の手軽さ | テレビ本体まで手を伸ばす必要あり | 離れた場所から簡単に操作可能 |
電気代節約効果 | 待機電力を完全に遮断 | 待機電力が微量ながら消費され続ける |
テレビの保護 | 内部回路を完全にオフにするので安全 | 一部の電力が流れ続けるため、部品劣化の可能性 |
利便性 | テレビ本体へ移動が必要 | 簡単で素早い操作が可能 |
こうすることで、状況に応じて最適な方法を選ぶことができます。
テレビのリモコンで主電源を操作する方法
テレビのリモコンで主電源を操作する方法は以下の手順で行います。
-
電源ボタンを確認
リモコンの中央付近にある電源ボタンを探します。これが主電源操作のキーとなります。 -
リモコンをテレビに向ける
リモコンをテレビの受信部に向けて、正しい方向に操作できるようにします。 -
電源ボタンを押す
電源ボタンを押すと、テレビの主電源がオンまたはオフになります。通常のスタンバイモードではなく、完全に電源を切りたい場合は、リモコンの操作を数秒間長押しすると良いでしょう。 -
確認する
テレビが完全にオフになったことを確認します。電源ランプが消えるなどの表示があれば成功です。
テレビの主電源をリモコンで操作するメリットとデメリット
リモコンでテレビの主電源を操作することには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- 手軽で便利
リモコンなら、テレビの前まで移動することなく、ソファに座ったままで操作可能です。 - 迅速な操作
ボタンを押すだけで簡単に電源のオンオフができます。
デメリット
- 待機電力が消費され続ける
リモコンでの操作では、テレビが完全にオフになるわけではなく、微量の待機電力が消費され続けます。 - 部品の劣化リスク
待機電力が流れ続けることで、内部部品の寿命が少しずつ短くなる可能性があります。
このように、リモコンの操作は非常に便利ですが、電気代の節約やテレビの保護を考えると主電源の使用が良い場合もあります。
テレビの主電源とリモコン、どちらが寿命に影響する?
テレビの主電源とリモコンのどちらを使うかで、テレビの寿命に与える影響は異なります。
主電源を使用すると、テレビの内部回路に電流が完全に流れなくなるため、部品の劣化を防ぎやすくなります。
特に、コンデンサや電源ユニットといった繊細な部品は、電流が流れ続けると劣化が進むため、主電源を使用することがテレビの寿命を延ばす可能性が高まります。
一方で、リモコンでのスタンバイモードは便利ですが、内部に微量の電流が流れ続けるため、
長期間使い続けると少しずつ部品に負荷がかかり、結果的に寿命が短くなる可能性があります。
つまり、テレビを長持ちさせたい場合は、リモコンの使用を最小限に抑え、使用後には主電源をオフにするのが最適です。
テレビの電気代は何ワット?
テレビの電気代は、消費電力によって大きく変わります。
一般的に、テレビの消費電力はサイズや画面の種類によって異なります。
たとえば、32インチの液晶テレビでは約40~70ワット、65インチの大型液晶テレビでは約150~300ワットといった幅があります。
有機ELテレビになると、同サイズでも消費電力がさらに上がることが多いです。
テレビの種類 | サイズ | 消費電力 (W) | 1時間あたりの電気代 (円) | 1ヶ月あたりの電気代 (円) |
---|---|---|---|---|
液晶テレビ | 19V型 | 27 | 0.729 | 87.48 |
液晶テレビ | 32V型 | 56 | 1.512 | 181.44 |
液晶テレビ | 40V型 | 125 | 3.375 | 405 |
液晶テレビ | 50V型 | 151 | 4.077 | 489.24 |
液晶テレビ | 60V型 | 218 | 5.886 | 706.32 |
液晶テレビ | 65V型 | 240 | 6.48 | 777.6 |
液晶テレビ | 70V型 | 330 | 8.91 | 1069.2 |
プラズマテレビ | 32V型 | 200 | 5.4 | 648 |
プラズマテレビ | 42V型 | 350 | 9.45 | 1134 |
プラズマテレビ | 50V型 | 415 | 11.205 | 1344.6 |
有機EL | 48V型 | 257 | 6.939 | 832.68 |
有機EL | 65V型 | 421 | 11.367 | 1364.04 |
比較のポイント
液晶テレビ
サイズが大きくなると消費電力が大きく増加します。特に60V型以上では1時間あたりの電気代が大きくなるため、長時間の視聴に注意が必要です。
プラズマテレビ
現在では製造されていませんが、消費電力が非常に高いため、使用している場合は電気代に大きく影響します。
有機EL
薄型で鮮やかな映像が特徴ですが、消費電力は液晶テレビと比較してやや高めです。特に大型モデルでは電気代がさらに高くなります。
使用中のテレビのサイズや種類を確認し、必要に応じて電気代を抑える方法を参考にするといいでしょう。
テレビの消費電力を知るには、電源コード近くにあるラベルや、取扱説明書を確認するのが一番です。
また、実際の電気代を計算するときは、消費電力(ワット数)に使用時間(時間)を掛け、その値に電気料金単価を掛け合わせます。
電気代の計算方法
以下はあくまでも目安なので、正確な方法ではありませんのでご了承ください。
例えば、150ワットのテレビを1日5時間使用するとして、1日あたりの電気代を計算してみます。
まず、テレビの消費電力が150ワットで、これを1日5時間使用したとしましょう。
この場合、電力消費量は次のように計算します。
150ワット × 5時間 = 750ワット/時
次に、この「ワット時」を「キロワット時」に変換します。
1000ワットで1キロワットなので、750ワット時は以下のようになります。
750ワット時 ÷ 1000 = 0.75キロワット/時
電気料金を1キロワット時あたり35円とすると、この0.75キロワット時に対しての電気代はこうなります。
0.75キロワット時 × 35円 = 26.25円
つまり、テレビを1日5時間使用した場合の電1日の気代は、26.25円です。
これを1ヶ月(30日)続けると、
2625円 × 30日 = 約788円/月
このように、テレビの消費電力が高いほど電気代も高くなるため、節約を考えるなら消費電力の低いモデルを選ぶか、使用時間を見直すことが重要です。
また、最新のテレビには省エネモードが搭載されていることが多く、これを利用することで電気代をさらに抑えることができます。
省エネモードや待機電力を上手に活用することで、無駄な電力消費を防ぎ、家計への負担を軽減することができます。
テレビの主電源の電気代「何ワット?」のまとめ

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テレビの電気代は、消費電力や使用時間によって決まります。
例えば、150ワットのテレビを1日5時間使うと、1日あたりの電気代は約20円、1ヶ月で約600円になります。
主電源を切ることで、待機電力の無駄な消費を防ぎ、年間で数百円程度の節約が可能です。
この記事のポイント
- テレビの主電源を切ることで待機電力をゼロにできる
- リモコンで電源を切ると待機電力が消費され続ける
- 待機電力は年間で数十円から100円程度の電気代節約になる
- 主電源を切ることはテレビの部品寿命を延ばす効果がある
- テレビの主電源スイッチは背面や側面に配置されていることが多い
- 待機電力はテレビを放置するほど累積され、無駄な電気代を生じる
- 主電源を切らないと部品の劣化が早まる可能性がある
- スマートテレビでは主電源を切らないとセキュリティリスクが高まる
- テレビの電源コンセントを抜くとさらに電力を遮断できるが注意が必要
- 古いテレビは消費電力が増加し、電気代が高くなることがある
- 消費電力が高いテレビは長時間の視聴で電気代が大きくなる
- テレビの主電源が入らない場合、電源コードやコンセントの確認が必要
- 主電源の頻繁なオンオフは故障の原因になる
- サージプロテクターを使用すると電圧の変動からテレビを保護できる
- テレビを長持ちさせるためには主電源をオフにする習慣が重要
テレビの使用後には主電源をオフにして、無駄な電気代を抑える習慣をつけるといいですね。
参考文献: