音楽のサブスクリプションサービスは、日常のサウンドトラックを無限に広げる手段となっています。
しかし、この便利なサービスの中にも、まだ「サブスクにない名曲」が数多く存在します。そうした楽曲は、その背後に様々な理由があって「サブスク解禁してないアーティスト」たちによって作られています。
本記事では、サブスクにない名曲たちをどうやって聞くのか、そしてなぜこれらの曲がまだ解禁されていないのかを探求します。
この記事のポイント
- サブスクにない名曲が存在するアーティストの具体例
- これらの楽曲やアーティストがサブスク解禁されていない理由
- サブスクにない楽曲を聞くための代替手段
- アーティストとレコード会社の版権管理の影響について
#ブルーハーツ pic.twitter.com/CFLgyqLjds
— 左手ビリー (@saiwa3_5t) March 13, 2024
音楽ファンなら誰もが気になるこれらの疑問に答え、サブスクリプションの枠を超えた音楽体験への扉を開きます。
サブスクにない名曲たち~彼らがサブスク解禁しない理由
音楽ストリーミングサービスの普及にもかかわらず、いまだにサブスクで聴けない名曲やアーティストが存在します。
アーティストの哲学や権利の問題、収益構造への不満など、様々な理由からこれらの作品はデジタルの海に流れ着いていません。本記事では、サブスク未解禁の楽曲と、その背後にある複雑な事情を探ります。
注目の見出し
- サブスクにない&解禁された名曲一覧
- サブスクを解禁してないアーティスト(洋楽・邦ロック)
- なぜサブスクを解禁してないのか
- サブスク未解禁のアーティスト一覧
サブスクにない&解禁された名曲一覧
サブスクにある・ないの名曲一覧は、時間の経過と共に解禁済/未解禁情報がが目覚ましく更新されています。すべての情報を逐一更新するのはちょっと大変なので、主要な名曲についてピックアップし一覧にしましたので参照してください。
サブスクにない&なかった名曲一覧
- ART-SCHOOLの一部作品
- Blankey Jet City関係(というかベンジー関係)
- bloodthirsty butchers諸作(特にKING RECORDS期)
- CAN諸作(特にダモ鈴木所属の全盛期)(→解禁されました)
- dip諸作(特に東芝EMI期)
- THE HIGH-LOWSはじめヒロト・マーシー諸作
- Jim O'Rourke(2022.3.7追記:Apple Musicでは解禁)
- King Crimson
- MOONRIDERS諸作
- My Bloody Valentine(→2021.3.31に再解禁されました!)
- 大瀧詠一(→2021.3.3にサブスク解禁が発表されました!!!)
- 小沢健二諸作(作品を出し渋らないで…)
- Pizzicato Five諸作(変則的解禁進行中)
- Mark Kozelek関係諸作の一部(→Sun Kil Moonは全部解禁)
- The Roosters(まさに権利関係の不毛さ…)→2023.11.1、遂に解禁!
サブスクを解禁してないアーティスト(洋楽・邦ロック)
サブスクリプションサービスが普及している今日でも、一部のアーティストは楽曲をサブスクリプションサービスに解禁していません。

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主に洋楽や邦ロックのジャンルでこの傾向が見られます。これにはいくつかの理由があると考えられますが、最も一般的な理由の一つに、アーティスト自身が音楽の配信方法に対して持つ哲学や価値観が影響しています。
例えば、アーティストによっては、自らの楽曲が物理的なメディア(CDなど)を通じて聴かれることを望んでいる場合があります。また、アーティストとレコード会社の間での契約内容により、サブスクリプションサービスでの配信が難しい場合もあります。
これらのアーティストは、音楽を聴く際の体験そのものに価値を置いていると言えるでしょう。
なぜサブスクを解禁してないのか
サブスクリプションサービスへの楽曲解禁を行わないアーティストの背景には、複数の理由があります。
まず、アーティスト自身が音楽の価値をどのように捉え、伝えたいかという哲学が大きく関係しています。例えば、音楽をデジタルの流れの一部としてではなく、物理的なアルバムとしての存在感や、それを通じたファンとのつながりを重視するアーティストもいます。
加えて、サブスクリプションサービスによる収益モデルがアーティストにとって不十分であると感じるケースもあります。再生回数に基づく収益分配では、アーティストが適正な報酬を受け取れていないという問題が指摘されています。
そのため、サブスクリプションサービスへの楽曲解禁を行わず、CD販売やダウンロード販売など、他の収益化方法を選択するアーティストもいるのです。
このような選択を通じて、アーティストは自らの音楽と、それを受け取るリスナーへのリスペクトを表現しているとも言えるでしょう。
サブスク未解禁のアーティスト一覧
サブスクリプションサービスでは、便利さと手軽さから多くの音楽が聴ける一方で、まだサブスクで聴くことができないアーティストもいます。
これには様々な理由があり、アーティストの意向、レーベルとの契約問題、または版権の複雑さが影響している場合が多いです。たとえば、ZORNのようなラッパーは、自身の楽曲をサブスクリプションサービスで解禁していないことが知られています。
これは、音楽を物理的な形で持ってほしい、または特定のプラットフォームだけで配信したいというアーティストの願望によるものです。
このようなアーティストの選択は、音楽を通じたファンとの深いつながりや、音楽作品へのこだわりを示しています。
サブスク未解禁アーティスト一覧
- 山下達郎
- シュガー・ベイブ
- 中島みゆき
- ザ・クロマニヨンズ
- ザ・ハイロウズ
- THE BLUE HEARTS
- ブギ連
- 真島昌利
- ルースターズ
- キャロル
- 村八分
- 森田童子
- CHAGE & ASKA
- BLANKEY JET CITY
- 角松敏生
- 間宮貴子(※2023年3月1日解禁)
- 谷山浩子
- 倉木麻衣
- 八十八ヶ所巡礼
- ブッダ・ブランド
- マキシマム ザ ホルモン
- TETORA
- Hump Back
- ZORN
サブスク未解禁のアニソン
アニメソング(アニソン)は、多くのファンにとって特別なジャンルです。

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しかし、全てのアニソンがサブスクリプションサービスで利用可能なわけではありません。版権の問題やアーティスト側の配信方針により、一部のアニソンはサブスクで聴くことができない状態になっています。これには、特にアニメが放映された後も長期間にわたり人気が続いている作品や、解散してしまったバンドの楽曲が含まれることがあります。
サブスク未解禁のアニソンが多い理由の一つに、アーティストやレーベルが楽曲の配信方法を慎重に選んでいることが挙げられます。また、ファンにとっては、これらの楽曲をCDやデジタルダウンロードで購入することで、アーティストを直接支援する手段ともなり得ます。
リスアニ!RADIO では、サブスクで聞ける一部アニソン配信を開始しています。
サブスクにない名曲の聴を聞くには
サブスクリプションサービスでは提供されていない楽曲を楽しむ方法はいくつか存在します。CDやアルバムの購入、デジタルダウンロード、宅配レンタルなど、音楽との物理的なつながりを求めるリスナーに向けて、これらの代替手段を紹介します。
注目の見出し
- サブスクにない曲をどうやって聞く?
- サブスクにない曲を購入する方法
- サブスク解禁を待望する声 vs 応援する声
- 音楽ファンができる選択肢とアーティストの自由
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サブスクにない曲をどうやって聞く?
サブスクリプションサービスにない曲を聞くには、いくつかの方法があります。
まず、CDやアルバムの購入が基本的な選択肢です。音楽店やオンラインマーケットプレイスで物理メディアを購入し、家庭のプレーヤーまたはコンピューターで再生することができます。また、アーティストの公式ウェブサイトや特定の音楽配信プラットフォームでは、デジタルダウンロードの形式で購入することが可能です。さらに、中古市場や音楽イベント、コンサート会場での販売も、特定の曲を手に入れる手段となり得ます。
これらの方法は、サブスクリプションサービスでは味わえない、音楽との物理的なつながりを楽しむ機会を提供します。
サブスクにない曲を購入する方法
サブスクリプションサービスにない曲を購入するには、いくつかの選択肢があります。

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CDやレコードの形で直接購入するのが最も一般的な方法です。多くのアーティストやレーベルは、自らのウェブサイトやオンラインの音楽ショップで物理メディアを販売しています。デジタルダウンロードも一般的で、iTunesやAmazon Musicなど、複数のプラットフォームが曲を単曲またはアルバム単位で販売しています。また、中古のCDショップやオンラインオークションサイトでも、希少な楽曲を見つけることができます。
これらの方法を利用することで、サブスクリプションサービスでは提供されていない独自の音楽コレクションを構築することが可能です。
CDやアルバムを買って聞く価値
CDやアルバムを物理的に購入することには、多くの価値があります。まず、アーティストの作品を直接支援することができる点です。
購入した金額の一部がアーティストやプロデューサーに直接渡ります。また、CDやレコードのジャケットアート、歌詞カード、特典など、デジタル音楽にはない付加価値を楽しむことができます。これらは音楽体験をより深いものにし、ファンとしての満足感を高めます。さらに、音質面では、CDや高品質のレコードは圧縮されたデジタルフォーマットよりも優れた聴きごたえがあります。
これらの理由から、CDやアルバムの購入は、音楽を愛する人々にとって特別な価値を持ちます。
代替手段: ダウンロード購入と宅配レンタル
サブスクリプションサービスが提供していない楽曲にアクセスする方法として、ダウンロード購入や宅配レンタルがあります。

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ダウンロード購入は、音楽を永久に所有し、どのデバイスでも自由に聴くことができる大きなメリットがあります。iTunesやAmazon Musicなど、多くのオンラインストアが高品質の音楽ファイルを提供しています。一方、宅配レンタルサービスは、CDやDVDを自宅に送ってもらい、視聴後に返送するシステムです。これにより、低コストで多様な音楽を手軽に楽しむことが可能になります。
ただし、これらの方法は、即時アクセスやストリーミングの利便性に劣るというデメリットもあります。それでも、特定のアーティストの楽曲を集中的に聴きたい場合や、デジタルライブラリを充実させたいと考える音楽ファンにとっては、貴重な選択肢です。
サブスク解禁を待望する声 vs 応援する声
サブスクリプションサービスの普及により、アーティストの楽曲解禁を待望する声と、現状の販売方法を応援する声が分かれています。
一方で、サブスク解禁を望むファンは、手軽に広範囲の楽曲にアクセスできることの利便性を指摘します。これにより、アーティストの音楽がより多くの人々に届く機会が増え、新たなファンを獲得することが可能になると考えられます。

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一方、CD購入などの従来の方法を支持する声は、アーティストに直接的な収益をもたらし、より深い音楽体験を提供することの価値を強調します。また、アーティストの意向や表現の自由を尊重する立場から、各アーティストの決定を応援する意見もあります。
このような分かれは、音楽消費の多様化と、アーティストとファンの間の新たな関係形成を示しています。
音楽ファンができる選択肢とアーティストの自由
現代の音楽業界では、音楽ファンにはさまざまな選択肢が提供されています。
サブスクリプションサービス、CDやレコードの購入、デジタルダウンロード、宅配レンタルなど、多岐にわたる方法で音楽を楽しむことができます。これにより、ファンは自分のライフスタイルや好みに合わせて、最適な音楽体験を選ぶことが可能になります。
一方で、アーティストには自らの音楽をどのように配信し、ファンとどのように関わるかを決定する自由があります。アーティストの中には、作品をサブスクリプションサービスで提供することで広く音楽を届けることを選ぶ者もいれば、限定的な販売方法を選択し、音楽の独自性や品質を保つことを優先する者もいます。
このような多様な選択肢と自由は、音楽業界の健全な発展を促し、アーティストとファンの間に新しい関係を築いています。
サブスクにない名曲についての考察まとめ
音楽業界は、デジタル化の波に乗り、サブスクリプションサービスが主流になりつつあります。

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しかし、全てのアーティストや曲がこの変化に同調しているわけではありません。サブスクにない名曲が存在する背景には、複数の考え方や事情が関与しています。主に、アーティストの意図、版権の問題、収入構造への不満が挙げられます。
ポイントのまとめ
- サブスク未解禁のアーティストは主に洋楽や邦ロックに見られる
- アーティスト自身の哲学や価値観が解禁しない大きな理由
- 物理的なメディアを通じた聴取を望むアーティストが存在
- 契約内容によりサブスクでの配信が難しいケースもある
- アーティストの音楽とリスナーとのつながりを重視
- サブスクによる収益モデルがアーティストにとって不十分と感じることも
- 再生回数に基づく収益分配が問題視される
- 物理メディアやデジタルダウンロード販売を選択するアーティストもいる
- 版権の問題やアーティスト側の配信方針が影響する
- ZORNのようなラッパーもサブスク解禁していない
- 特定のプラットフォームだけで配信を望むアーティストも
- 物理メディア購入にはアーティストへの直接支援が含まれる
- 音質面でCDやレコードはデジタルフォーマットより優れる場合がある
- ダウンロード購入や宅配レンタルが代替手段として挙げられる
- サブスク解禁を望む声と現状の販売方法を応援する声が分かれる
- アーティストとファンの新たな関係形成を示している
アーティストによっては、自分の楽曲を「カタチ」として持ってほしいと願うため、あえてサブスク解禁を行わない選択をしています。また、版権管理の事情により、アーティスト側が配信を望んでもできないケースも存在します。
収入構造に関しては、サブスクでの再生による収入がアーティストにとって十分でないと感じることも、サブスク解禁を躊躇させる一因となっています。特に、クリエイティブな作業に携わらない第三者が利益を得る現状に対する不満も見受けられます。
これらの事情は、サブスク未解禁の楽曲やアーティストに共感するファンの存在を生み出しています。一方で、より多くの人に音楽を届けたいというアーティストの思いや、技術進歩による新たな聴き方への移行も、重要な議論のポイントです。サブスクリプションサービスがもたらす利便性と、物理的なメディアへの愛着やアーティストの意向との間には、今後も様々な意見が交わされることでしょう。
結局のところ、サブスクにない名曲へのアプローチは、リスナーとアーティスト双方の自由な選択に委ねられています。リスナーにとっては、愛聴するアーティストの楽曲をどのように楽しむか、アーティストにとっては、自分の音楽をどのように世に問うか、それぞれが納得のいく形を見つけていく必要があります。
音楽の聴き方が多様化する現代において、サブスクにない名曲に対する考察は、音楽をどう楽しむかという個々の価値観を反映するものと言えるでしょう。
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